土地と相続コラム

(第2回)


立地適正化計画が変える「まちの未来」と「土地の現実」

第1回では、「ニュースで見る土地の価格」と「あなたの土地の価格」は、
必ずしも一致しない、というお話をしました。

地域によってはすでに起きていますが、同じ市内でも、
売れやすい土地と売りにくい土地が、
これから少しずつ分かれていくことが予想されます。

その背景にあるのが、今回のテーマ「立地適正化計画」 という制度です。


立地適正化計画の区域図を広げ、自分の土地がどのエリアにあるのかを確認しながら、相続したアパートや土地の将来について話し合っている夫婦のイラスト


🏠「土地は持っていれば安心」の時代は、
少しずつ変わっています


少し前までは、「土地を持っていれば安心」

そんな感覚がありました。

でも最近、こんな変化を感じたことはありませんか?

  • 駅前だけが便利になっていく
  • 近くのバスの本数が減った
  • 公共施設が統合された
  • 空き地や空き家が増えてきた


これは偶然ではありません。

実は、まち全体の方向性が、少しずつ“選ばれて”いるケースがあります。

🗺 立地適正化計画とは、
「まちの優先順位」を決める仕組みです


立地適正化計画は、2014年の法改正で制度化された、国が進めるまちづくりの仕組みです。

とても簡単に言うと、

  • これからも住んでほしい場所
  • 生活の中心機能を集めたい場所


を明確にし、限られた行政予算や人を重点的に使うエリアを決める計画です。


まちは主に、次のように分けられます。

  • 居住誘導区域:住み続けてほしい地域
  • 都市機能誘導区域:医療・商業・行政などを集める地域
  • それ以外の区域: 今後の整備や誘導が限定的になる可能性のある地域 


この「線引き」が、これからの土地の立ち位置に影響します。

⚖「区域の内と外」で、
何が変わる可能性があるのか


「それ以外の区域」で、すぐに建てられなくなる、売れなくなる、
というわけではありません。

しかし、
 

 “まちの優先度”が変わってきます。



たとえば──

  • インフラ整備や更新が後回しになる可能性
  • 公共交通の維持が難しくなる
  • 将来の土地需要に差が出やすくなる


つまり、「暮らしやすさ」と「土地の需要」に、10年、20年かけて差が出てくる可能性がある、ということです。 

これは、土地を売る場合だけでなく、
土地活用やアパート経営にも関係してきます。

🏗 土地活用や相続対策を考える人は、
知っておきたい制度です


相続対策として、

  • アパートを建てる
  • 土地を活用する
  • 将来、子どもに引き継ぐ


こうした判断をするとき、

「その土地が、10年後・20年後にどういう場所になっているか」

を考えずに進めるのは、ややリスクがあります。

たとえば、同じ名古屋市内でも、場所によって、
今後の考え方が変わるケースもあります。 

極端な話として、道路1本違うだけで
変わることもあります。

「自分の土地が、どの区域にあるのか」

今後の判断において重要なポイントです。

🌍制度は全国共通でも、
影響の出方は地域ごとに違います

 
この計画は、自治体が任意で作るものです。 

  • すでに策定している市町村
  • これから策定予定の市町村
  • まだ検討段階の市町村
  • 別の対応を進めている市町村 


対応はさまざまです。

だからこそ、
 
「自分の土地がある自治体では、どう考えられているか」 

を見ることが大切です。

 🌱 まとめ 


  • 立地適正化計画は「新しいまちづくりの方向性」を示す制度
  •  区域の内外で、将来の暮らしやすさや需要に差が出やすい
  •  土地活用や相続対策を考えるなら、早めに確認しておきたい 


今は、不安になる必要はありません。 

でも、
「制度が、まちをどう変えていくのか」を知っておくだけで、
土地の見え方は変わります。 

相続したアパート・土地活用など不動産の不安に寄り添い、
あなたやご家族の“安心できる未来”を一緒に考える。
お互い安心相続® 実現サポーター  

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