土地活用と相続対策コラム
(第2回)
建てて貸すという選択肢
土地活用には大きく分けて
「建てて貸す」「そのまま貸す」「売る」という
3つの選択肢があります。
その中でも特に提案されることが多い
「建てて貸す」
という選択肢について、
落ち着いて考えるためのポイントをお話しします。
🏢 なぜ「建てて貸す」という話が
最初に出てくるのか
土地活用や相続対策の話になると、
比較的早い段階で「アパートを建てて貸す」という提案を
受けることが多いです。
例えば、こんな言葉です。
「借入をしてアパートを建てれば、
相続税の負担が少なくなりますよ」
「家賃収入で返していけばいいですよ」
「家賃保証もあるので安心ですよ」
これを聞くと、つい「そういうものなのかな」と
思ってしまいますよね。
確かに、アパートを建てて貸すことで相続税を抑えられる考え方が
あるのは事実です。
だからこそ、この話はよく出てきます。
🛑 ここで、一度立ち止まって
考えてみましょう
大切なのは、「相続税の負担が少なくなる」という理由だけで
判断しないことです。
アパートを建てるという選択は、
- 長い期間、土地の使い方が固定される
- 借入の返済や管理、修繕と向き合い続ける
- そのまま次の世代へ引き継がれていく
という側面を持っています。
相続対策で始めたアパート経営が、
相続後、何を目的とした経営になるのかも
考えておくことが大切です。
🔄 アパートを建てる前に
整理しておきたい視点
相続対策の土地活用でアパートを建てる前に、
次の視点を知っておくことが重要です。
- その土地(場所)は、長期的にアパート経営に向いているか
- 自分自身や家族は、長くアパート経営に関われるか
- アパート経営がどんなものか、イメージできているか
- 「節税」以外に、この選択をする理由はあるか
これらは、実際に建ててからでは整理しにくいポイントです。
大切なのは、「相続税の負担が少なくなる」以上に
「自分たちの状況に合っているか」という視点です。
実際、相続を経験された方からは、
「建てる前に、こういう話を聞いておきたかった」という声がよくあります。
🚫 正解を探す必要は
ありません
土地活用や相続対策に、誰にでも当てはまる正解はありません。
- 人によって
- 家族によって
- 将来への考え方によって
- 土地の特徴によって
最適な選択は変わります。
だからこそ、まずは選択肢の中身を知り、
順番に整理していくことが大切です。
🌱 第2回のまとめ
「建てて貸す」という選択肢は、
相続対策としてもよく提案される方法です。
たしかに、
・相続税評価が下がる
・家賃収入が得られる
・土地を活かせる
といったメリットがあります。
でも――
借入をして建てる以上、
将来の空室や修繕、金利上昇のリスクも
抱えることになります。
大切なのは、
「建てたほうがいいかどうか」ではなく、
あなたの場合、
本当に建てる選択が合っているのかどうか。
立地、借入状況、ご家族の考え方、
将来誰が引き継ぐのか。
条件が変われば、答えも変わります。
だからこそ、建てる前に、
“いまの状況を整理する時間”が必要です。
アパートを建てると決める前の今こそ、
冷静に整理できるタイミングです。
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